この森にある幾筋もの道には、始点と終点を決める必要はなさそうだ。

この森は、夏は樹木が鬱蒼と茂り、ひんやりとしていて気持ちがいい。

足元をよく観察すると、蟻や肉食の甲虫類(オサムシの類)が忙しそうに働いている。
地表にある、有機物を地中に運び込んで、植物の栄養として生態系のバランスをとる、とても重要な仕事だ。
この尊い仕事を、人間の営みと比べると、どういうことになるのだろうか。

せっかく地中深くしまいこんだ化石を資源だ燃料だといって、地表に掘り出して使い、温暖化だといって困っている愚か者?

昆虫の皆さん、しばらくご迷惑をおかけしますが、人類が滅んだら、地中に運んで、そしていつかは植物の栄養になるように手をかけてください、よろしくおねがいします。 という謙虚で、多少皮肉な気持ち。



今回は、秋深い(はずの)11月の散歩です。 今日は日中は25度を越す夏日、とのこと、寒くならないので紅葉がすすまないけど、探せば、ちいさい秋は見つかります。

トトロの森というのは、 所沢市から許可をもらってこの図で説明しますと、おおむね、左下(南西)の、狭山湖、多摩湖があるエリアのことを漠然と指します。 


東京都の水がめのひとつである村山貯水池というのは、この狭山湖のことです。昨年、大規模な改修工事が行われ、とっても歩きやすくなりました。

今回は、この一帯の散歩をアップします。




11月上旬、天気のいい、陽射しの強い日に、村山貯水池を散歩した。

逆光に、湖水のサザナミが輝いて、ススキの穂がそよいで、それはそれは気持ちのいい散歩でした。


駐車場は1時間100円。平日は長時間停めても500円(土日は700円)となってました。
ダムの改修前は、コンビニがあり、パンやおにぎりを買えましたが、今はうどん、しし鍋などののぼりを立てたお店になっていました。


今年は、なかなか寒くならないので、紅葉は今ひとつですが、そこかしこに、小さな秋を見つけることができました。

いつも、散歩に付き合ってくれる伴侶に、心の中で感謝。

11月上旬、さわやかな風と強い陽射しに、木々も、草も、人も、コントラストが強い。
春は桜の名所。秋は枝の作る影絵が面白い。
朝の寒さが弱いので、木々の葉の色変わりは鮮明ではないが、
それでも季節は確実に冬に向かっている。
水面に浮かぶ給水施設は、逆光のシルエット。
雨が少なくて、ほとんど干上がってたこともあるが、今は水を湛えている。
こういう景色を見ると、ほっとする。
こういうものが、何十年かたつと、歴史のひとつになるんだろうなあ。
こんな難しい漢字、読めないよー、なんてね。
新しくできた運動公園。土日は使われているが、平日は閉鎖。
もったいないような気がするが、高齢者は散歩くらいしかしないのかもしれない。
ぼくは、少なくともサッカーは見るだけで十分。
まだ、食べるものが生えているから、トノサマバッタも健在。
シャッターを切ったら、跳んで、羽ばたいてどっかにいってしまった。
絵になる綺麗なマダムたちが、絵になる景色の中で絵を描こうとしているところ。
ほめすぎ?
コスモス。秋桜と書くのはこういうことだろう。
誰もが撮る定番の風景。
いつ、誰がとっても絵になるなあ。
何かのいわれがありそうな石垣。
この隣の公衆トイレは、掃除が行き届いている。
やっと見つけた!

紅葉だ。
生き物のことに詳しくなれるパネルがたくさんあります。
多くの生き物を見つけることができます。
何も目的を持たずに、散歩すると、ぐっすりと眠れます。
お弁当を広げやすい屋根とテーブルのあるアヅマ屋がいくつもあります。
左が湖。右は所沢市山口の町並み。
春は桜満開の頃、平安の絵巻物を思い浮かべてもらっても、ぜんぜん引けをとらないと思います。
桜の頃に、ここに来ると、都内までの勤めは遠くても、一年またがんばろう、という気になります。